第25号(2015年7月刊行)1500円
研 究
「女性徴兵」はいかにして可能になったか-第二次世界大戦期イギリスにおける女性の軍事動員- 林田敏子
特別寄稿
空軍は淑女を歓迎する?-第二次世界大戦中および大戦後のスウェーデンにおける軍務の性別分業をめぐるせめぎあい- フィア・スンデヴァル(林田敏子訳)
研究ノート
モダンガールから母へ-新劇女優・花柳はるみの選択- 曲田浩和
廃娼婦運動誕生の苦悶-東京婦人矯風会・「東京婦人矯風雑誌」・佐々木豊寿- 関口すみ子
講演の記録
女は天の半分を支えられるか?-近三十年の中国社会の変革と女性の発展に関する概況兼ねて「ウーマノミクス」と「女が日本を救う」を談ず- 李小江 翻訳・注記杉本史子
動向と展望
歴史教育の全体的刷新とジェンダー主流化 桃木至朗
最後の山川菊栄賞に寄せて
山川菊栄記念会35年の歴史を振り返る 井上輝子
日本占領から問う「軍隊と性暴力」の共生関係-受賞者から- 平井和子
問わずがたり
ベトナム戦争と女性戦士 今井昭夫
ベトナム戦争が遺したもの 深萱真穂
語られる/語られぬ「痛み」を見つめること-グエン・チン・ティ監督『再録画されたテープの編年史」から- 川越道子
ベトナム女性の自己犠牲 レー・ティ・キム・オアン
書評
松原宏之著『虫喰う近代』 井野瀬久美惠
大内裕和・竹信三恵子著『全身○活時代』 小田原琳
平井和子著『日本占領とジェンダー 米軍・売買春と日本女性たち』 古久保さくら
京樂真帆子著『英雄になった母親戦士-ベトナム戦争と戦後顕彰』 岩間優希
歴史学研究会・日本史研究会編『「慰安婦」問題を/から考える-軍事性暴力と日常世界』…わたしたちの今が問われている 岡野八代
新刊紹介
田中寿美子さんの足跡をたどる会編 井上輝子監修『田中寿美子の足跡 20世紀を駆け抜けたフェミニスト』 早田リツ子
彙報
女性史学賞授賞式
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第24号(2014年7月刊行)1500円
研 究
シシ・グール像の形成 ―20世紀南アフリカの一カラード・エリート女性をめぐって― 堀内 隆行
ビザンツ皇女アンナ・コムネナによるヨハネス2世コムネノス批判 佐伯(片倉)綾那
研究ノート
総動員体制下の植民地朝鮮における日本女性に関する一考察―雑誌『総動員』日本女性執筆記事より― 森理恵
戦国大名浅井家の嫡女の役割 北村圭弘
問わずがたり
幕末松江の玄丹お加代―莫連女から侠女へ― 西島太郎
「被災者」ではない母親の思い 出島有紀子
書 評
宮西香穂里著『沖縄軍人妻の研究』 福浦厚子
坂井博美著『「愛の争闘」のジェンダー力学岩野清と抱嶋の同棲・訴訟・思想』 海妻径子
サビーネ・フリューシュトゥック、アン・ウォルソール編著 長野ひろ子監訳『日本人の「男らしさ」 サムライからオタクまで「男性性」の変遷を追う』酒井晃
伊藤航多・佐藤繭香・菅靖子編著『欲ばりな女たち 近現代イギリス女性史論集』渡辺愛子
木村尚子著『出産と生殖をめぐる攻防 産婆・助産婦団体と産科医の一〇〇年』姚毅
佐藤千登勢著『アメリカ型福祉国家の形成 1935年社会保障法とニューディール』 高田馨里
中谷いずみ著『その「民衆」とは誰なのか ジェンダー・階級・アイデンティティ』 村上陽子
工藤庸子著『近代ヨーロッパ宗教文化論 姦通小説・ナポレオン法典・政教分離』笠間直穂子
新刊紹介
鄭 汀著『天皇制国家と女性 日本キリスト教史における木下尚江』林葉子
彙報
女性史学賞授賞式
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第23号(2013年7月刊行)1500円
研 究
「イエズス会女」と呼ばれた女たち ―対抗宗教改革期における女性の宗教運動― 櫻井 美幸
研究ノート
おんなたちが学ぶ夜の場 ―20世紀前期に開講した長崎高等商業学校の夜学講習と受講者― 阿部 安成
海賊船におけるジェンダー政治学 石田 依子
特別寄稿 ジェンダーと災害復興
自然災害時の妊産婦のニーズと支援体制の課題について
田間 泰子
災害時におけるリプロダクションとジェンダー 松岡 悦子
防災体制における妊婦支援の研究 ―災害時要援護者台帳と福祉避難所を中心に― 山地 久美子
動向と展望
日本人「慰安婦」問題の研究動向 ―VAWW RACの活動から― 小野沢 あかね
シンポジウムの記録
国際学術シンポジウム『戦争と女性』 小笠原 淳
研究会紹介
栃木市女性史研究会「あいの会」のあゆみ 梅村 貞子
史料紹介
日露戦後の福島県における女性の「行旅病人」 竹永 三男
問わずがたり
福岡の女性たちの戦争体験集『あなたにバトン』をまとめて 井上 洋子
パリのかぐや姫 寺内 直子
書評
内田雅克著『大日本帝国の「少年」と「男性性」―少年少女雑誌に見る「ウィークネス・フォビア」』 兼子 歩
三成美保・笹沼朋子・立石直子・谷田川知恵著『ジェンダー法学入門』 的場 かおり
姚毅著『近代中国の出産と国家・社会―医師・助産士・接生婆―』 須藤 瑞代
栗山圭子著『中世王家の成立と院政』 美川 圭
徐阿貴著『在日朝鮮人女性による「下位の対抗的な公共圏」の形成―大阪の夜間中学を核とした運動』 金 優綺
新刊紹介
加藤美恵子著『日本中世の母性と穢れ観』 野口 孝子
大津典子著『アウンサンスーチーへの手紙』 河村 貞枝
川津雅江著『サッポーたちの十八世紀―近代イギリスにおける女性・ジェンダー・セクシュアリティー』 皆本 智美
彙報
女性史学賞授賞式
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第22号(2012年7月刊行)1500円
研 究
クロロフォルム論争と「あるべき女性像」 -19世紀半ばにおけるエディンバラとロンドンの産科医の対立- 浮岳 靖子
研究ノート
植民地期・在日朝鮮人紡績女工の労働と生活 -大阪在住の済州島出身者を中心に- 藤永 壮
マスキュリニティの比較文化史 -現状と課題- 三成 美保
鎌倉初期小笠原一族の女性に関する一考察 -上総介広常女・大貳武局を中心に- 宮澤 清香
動向と展望
地域からみた教科書問題 -2011年中学校教科書採択をめぐって- 横山 百合子
研究会紹介
「みやぎの女性史研究会」の12年 柳谷 慶子
問わずがたり
女性史カフェの試み 早田 リツ子
忘れられた祭・京都「染織祭」 -大衆女性を中心とした祭の構想- 北野 裕子
文化財保全活動とジェンダー 高村 恵美
文藝峰の意気地 井原 麗奈
書評
梅垣千尋著『女性の権利を擁護する -メアリ・ウルストンクラフトの挑戦』 水田 珠枝
磯山久美子著『断髪する女たち -1920年代のスペイン社会とモダンガール』 田丸 理砂
原山浩介著『消費者の戦後史 -闇市から主婦の時代へ』
大串 潤児
新刊紹介
虞萍著『冰心研究 -女性・死・結婚-』 宮本 めぐみ
金富子著『継続する植民地主義とジェンダー -「国民」概念 女性の身体 記憶と責任』 庵逧 由香
彙報
女性史学賞授賞式
女性史総合研究会例会報告
英文要旨
編集後記
第21号(2011年7月刊行)1500円
研 究
咀雪子と二つの女性伝記 ―清末留日学生の女性観をめぐって― 喬玉鈺
研究ノート
『嬰児養育』にみる1910-20年代植民地朝鮮の「新しい育児」 入江友佳子
特別企画
脇田晴子氏の業績と研究の軌跡をめぐって 坂田 聡
グローバル・ヒストリーにおける日本の婚姻・家族に関する考察 ―脇田晴子氏の業績を通して― ジョーン・ピジョー
女性史研究と私 ―脇田晴子氏に聞く 聞き手:長志珠絵・京樂真帆子
脇田晴子先生の新作能『生國魂(いくたま)』 長山 雅一
コロヌスのお姉さん 大山 喬平
先生と教え子の私と 加藤美恵子
シンポジウムの記録
山川菊栄生誕120周年記念シンポジウム 「山川菊栄の現代的意義―いま女性が働くこととフェミニズム」に参加して 河村 貞枝
女性国際戦犯法廷から10年・国際シンポジウム 「法廷」は何を裁き、何が変わったか―性暴力・民族差別・植民地主義― 河 かおる
問わずがたり
森本治枝の男子家事教育 森本 芳樹
母と娘―花柳はるみと瀧田あゆち― 曲田 浩和
書評
Ruth Mazo Karras,From Boys to men:Formations of Masculinity in Late Medieval Europe(『少年から男性へ、中世後期ヨーロッパにおけるマスキュリニティの形成』) 高田京比子
野依智子著『近代筑豊炭鉱における女性労働と家族―「家族賃金」観念と「家庭イデオロギー」の形成過程』 蓑輪 明子
清家章著『古墳時代の埋葬原理と親族構造』 東村 純子
伊藤るり、坂元ひろ子、タニ・E・バーロウ編『モダンガールと植民地的近代―東アジアにおける帝国・資本・ジェンダー』 田丸 理砂
有賀夏紀+小檜山ルイ編『アメリカ・ジェンダー史研究入門』 安武 留美
小野沢あかね著『近代日本社会と公娼制度―民衆史と国際関係史の視点から』 大門 正克
新刊紹介
野村鮎子/成田静香編『台湾女性研究の挑戦』 山本 芳美
彙報
第五回女性史学業授賞式に参加して 木村 朗子
女性史総合研究会例会報告
英文要旨
編集後記
第20号(2010年7月刊行)1500円
論 文
「原爆乙女」とジェンダー―なにが彼女たちに渡米治療を決意させたのか―
高雄 きくえ
女性中心的領域と男性中心的領域とのせめぎあい―女子教育と裁縫教育・被服教育― 森 理恵
研究ノート
都市貧困層の女性たちが担った役割―フィリピン・ケソン市での生活史法調査から― 笠井 賢紀
「妻」と「玄人」の対立と接近―性と愛と結婚を一致させるために妻に求められたこと― 田中 亜以子
特別企画
一女性研究者の歩み―筧久美子氏へのインタビュー―
聞き手:長志珠絵・京樂真帆子・林 香奈
女性史研究の20年を振り返って―加納実紀代氏に聞く―
聞き手:長志珠絵・京樂真帆子・成田龍一
シンポジウムの記録
歴史教育とジェンダー―公開シンポジウム「歴史教育とジェンダー―教科書からサブカルチャーまで」の成果と今後の課題
三成 美保
動向と展望
日本美術史におけるジェンダー研究の動向 亀井 若菜
問わずがたり
『女性史学』草創のころ 脇田 晴子
女性史・「孤立」から「生存権」、「市民権獲得」へ 伊藤 康子
創設直後の女性史総合研究会 田端 泰子
創刊号発刊! 野口 孝子
女性と煙草―中村文さんを想う― 片野 真佐子
脇田晴子氏自作自演能『問わず語り』を鑑賞して 三枝 暁子
書評
木村朗子著『乳房はだれのものか―日本中世物語にみる性と権力』 クリスティーナ・ラフイン
中尾香著『〈進歩的主婦〉を生きる―戦後『婦人公論』のエスノグラフィー』 村田 泰子
小平美香著『女性神職の近代―神祇儀礼・行政における祭祀者の研究―』 西田 かほる
小山静子著『戦後教育のジェンダー秩序』 香川 せつ子
アンヌ ブッシイ著『神と人のはぎまに生きる―近代都市の女性巫者』 安井 眞奈美
西川祐子著『日記をつづるということ―国民教育装置とその逸脱―』 平田 由美
松田祐子著『主婦になったパリのブルジョワ女性たち 100年前の新聞・雑誌から読み解く』 津田 博司
新刊紹介
金文子著『朝鮮王妃殺害と日本人―誰が仕組んで、誰が実行したのか―』 原田 敬一
彙報
女性史学賞2009年度授賞式に参加して 沢山 美果子
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第19号(2009年7月刊行)1500円
論文
胡適の結婚と『四十自述』の母親像 羽田 朝子
准母論からみる式子内親王―後鳥羽院政下における不婚内親王の存在形態― 三好 千春
中世の授乳に関する一考察―身体性を視座として― 加藤 美恵子
日米安保体制と売春防止法 出岡 学
研究ノート
戦時期近江絹糸紡績株式会社における労務管理と社内教育
筒井 正夫
近世初頭ハプスブルク家の結婚政策における寡婦の存在
―ネーデルランド女性総督マグリット・ドートリッシュの財産と権威― 加来 奈奈
廃芸妓論―明治初年の買売春観の諸相― 人見 佐知子
映画表象にみる「戦争未亡人」―1950年前後を中心に―
浦田 大奨
動向と展望
神戸大学での男女共同参画の取り組み 朴木佳緒留・川島弓枝
シンポジウムの記録
日本フェミニスト経済学会2008年度大会「ベーシックインカムへのフェミニスト的接近:ペイエクイティ、生活賃金、家事労働」 松川誠一・山田和代
研究会紹介
札幌女性史研究会30年を越えて 岸 伸子
問わずがたり
永久の別れ―ガリーナ・イワーノブナ・ポドパローバー レシチェンコ・ネリー レシチェンコ・クセニヤ訳
福祉・家族・女性―崩壊する家族と暴力― 高田 実
中世女性の理想的な老い―黙譜祖忍の選択― 小西 洋子
寂寞無人声 小野理子さん 脇田 晴子
書評
押山美知子著『少女マンガ ジェンダー表象論 <男装の少女>の造形とアイデンティティ』 吉村 和真
京樂真帆子著『平安京都市社会史の研究』 谷口 美樹
妻鹿淳子著『近世の家族と女性―善事褒賞の研究』
棚橋 久美子
倉地克直・沢山美果子編『働くこととジェンダー』 中村 艶子
香川せつ子・河村貞枝編『女性と高等教育―機会拡張と社会的相克』 天野 知恵子
姫岡とし子・長谷川まゆ帆・河村貞枝・松本彰・中里見博・砂山充子・菊川麻里著『ジェンダー(近代ヨーロッパの探求⑪)
溝上 宏美
荻野美穂著『「家族計画」への道―近代日本の生殖をめぐる政治―』 松岡 悦子
新刊紹介
堀内真由美著『大英帝国の女教師―イギリス女子教育と植民地―』 並河 葉子
沢山美果子著『江戸の捨て子たち―その肖像』 田間 泰子
台湾女性史入門編纂委員会編『台湾女性史入門』 広瀬 玲子
彙報
女性史学賞第3回授賞式の光景 成田 龍一
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第18号(2008年7月刊行)1500円
研究
日本近世刑事法制のなかの「女」 曽根ひろみ
イズレアル・ザングウィルとイギリス女性参政権運動 河村 貞枝
研究ノート
「牝鶏の害」と、「女権(female power)」と「女権(Women's rights)」
関口すみ子
『天道正義』にみる越劇の伝統と女性像-2006年中国越劇芸術節上演作品から- 中山 文
特別企画
男性史の未来に向けて 阿部恒久氏に聞く
聞き手 長志珠絵、京楽真帆子、成田龍一
研究展望
植民地近代性とジェンダー研究-韓国の近年の研究から-
金津日出美
第11回ケンブリッジ・ジェンダー学センター年次大会に寄せて-ジェンダー学と歴史学の接点と今後- 並河 葉子
シンポジウムの記録
日本学術会議主催公開講演会「人口とジェンダー~少子化対策は可能か~」 上間 愛・松本亜紗美
問わずがたり
オリーヴ・シュライナーとの出会いの旅 楠瀬 佳子
もったいない話-滋賀県立男女共同参画センターの危機- 早田リツ子
モスクワジェンダー研究センターを訪問して 金原 恵子
書評
内藤千珠子著『帝国と暗殺-ジェンダーからみる近代日本のメディア編成-』 小森 陽一
オリーヴ・シュライナー著、大井真理子・都築忠七訳『アフリカ農場物語』本邦初訳によせて 今井 けい
陳姃湲著『東アジアの良妻賢母論-創られた伝統』 姚 毅
勝方=稲福恵子著『おきなわ女性学事始』 水谷 明子
関口すみ子著『国民道徳とジェンダー 福澤諭吉・井上哲次郎・和辻哲郎』 宮城 公子
新刊紹介
恵泉女学園大学平和文化研究所編『占領と性・政策・実態・表象-』
林 葉子
平井和子著『「ヒロシマ以後」の広島に生まれて-女性史・「ジェンダー」…ときどき犬-』 長 志珠絵
菅原正子著『中世の武家と公家の「家」』 加藤美恵子
彙報
第2回女性史学賞授賞式 岸本 美緒
編集後記
第17号(2007年7月刊行)1500円
研究
廃娼運動への女性の参加と周縁化 ―群馬の廃娼請願から全国廃娼同盟会設立期まで― 林 葉子
研究ノート
縮緬業で働いた女たち ―丹後における大正・昭和の機業場を事例に― 北野裕子
特集
<女性史学賞> 2007年度受賞者の講演録・コメント
ジェンダー史として植民地朝鮮教育史を書き直す 金 富子
金富子氏のお仕事について 板垣竜太
ジェンダー分析とジェンダー統計 ―金富子氏の研究方法論に寄せて― 舘かおる
金富子さんの仕事がもたらしたもの 西野瑠美子
動向と展望
日本学術会議の再編とジェンダー枠の動向について
長野ひろ子
「ご当地検定」・観光振興の罠 ―「歴史都市・京都から学ぶジュニア日本文化検定」にみる女性差別とバックラッシュ―
森 理恵
シンポジウムの記録
「ディアスポラ」をめぐって生起する問い 金 友子
問わずがたり
150才の誕生日を迎えたボヴァリー夫人 長谷川富子
柏木かや子のこと 片野真佐子
ヘレナ・ブラヴァツキーという女性 亀 節子
済州巫俗と女性シャーマン 柳 美螺
ウィリアム・R・ラフルーア著『水子―<中絶>をめぐる日本文化の底流―』によせて 林 千章
韓国の「女帝論争」? 河かおる
書評
田端泰子著『乳母の力―歴史を支えた女たち―』
後藤みち子
ドロシーコウ著、小野和子+小野啓子訳 『纏足の靴―小さな足の文化史―』 岸本美緒
野村育世著 『家族史としての女院論』 野口孝子
河村貞枝・今井けい編 『イギリス近現代女性史研究入門』
有賀夏紀
佐藤八寿子著 『ミッション・スクール―あこがれの園』
望田幸男
戴錦華著、宮尾正樹監訳、舘かおる編 『中国映画のジェンダー・ポリティクス―ポスト冷戦時代の文化政治―』 韓 燕麗
新刊紹介
山崎明子著 『近代日本の「手芸」とジェンダー』 原口志津子
権仁淑著、山下英愛訳 『韓国の軍事文化とジェンダー』
秋林こずえ
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第16号(2006年7月刊行)1500円
研究
中世の出産 -着帯・介添え・産穢を視座として-
加藤美恵子
研究ノート
韓国における戸主制廃止と今後の展望 山下 英愛
戦後『婦人公論』における「性」の知識 -1946年から1956年のセクシュアリティ分析- 古河 史江
中国の女性とオリンピックの現況から 張 軼欧
特集
追悼 清水好子・寿岳章子両氏を偲ぶ
<座談会> 筧久美子・脇田晴子・西川祐子
<寄稿>
清水好子氏の源氏物語研究 森 一郎
『日本語と女』の今日的意義 遠藤 織枝
清水好子さんの思いで 伊藤 敏子
「人間的な民主主義者」として 草川八重子
<資料>『婦人問題研究』1~81号、総目次
動向と展望
統合と差異を問う視点 -世紀転換期研究の新たな課題を探る-
加藤千香子
2006年3月末現在のジェンダーにかかわる日本の情勢について
若桑みどり
シンポジウムの記録
「第10回全国女性史研究交流のつどいin奈良」に参加して
折井美耶子
宝塚と越劇、夢の競演 -男らしさ・女らしさの作り方-
青木沙弥香
問わずがたり
ナニーを求めて 風呂本惇子
溝口健二の世界 -新派悲劇から女性解放映画まで-
村川 英
能楽随想 筧久美子
生徒とともに学びあうこと -『教育・戦争・女性』(ドメス出版)をまとめて- 宇野勝子
自然分娩の経験と敦賀の産屋 多仁 照廣
アクティヴ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」を開館して
池田恵理子
「ナヌムの家」絵画・写真展の報告 金 京子
音声学者ローラ・ソウムズ(1840-1895)覚書 山口美知代
書評
姫岡とし子著 『ジェンダー化する社会-労働とアイデンティティの日独比較史-』 落合恵美子
沢山美果子著 『性と生殖の近世』 高村恵美
朴宣美著 『朝鮮女性の知の回遊-植民地文化支配と日本留学-』
藤永 壯
新刊紹介
早川紀代著 『近代天皇制と国民国家-両性関係を軸として-』
田中智子
ひろたまさき著 『女の老いと男の老い-近代女性のライフサイクル-』
首藤ゆきえ
西村汎子・早川紀代編『戦争・暴力と女性』1,2,3
京樂真帆子・長 志珠絵・河 かおる
女性史総合研究会例会報告
編集後記
第15号(2005年7月刊行)1500円
研究
女人禁制と触穢思想‐ジェンダーと身体的性差‐ 脇田晴子
もう一人の農村女性研究者、山岸正子‐戦後の東北を拠点にして‐
大門正克
研究ノート
一葉の〈肖像〉
‐新紙幣にいたる一葉イメージの機構‐ 藤木直実
戦国期の女官と女房奉書
‐『守光公記』に見る長橋局を中心に‐ 湯川敏治
近世農民の識字力を考える
‐中世末~近世初期、近江国農民の自署史料をもとにして‐
梅村佳代
動向と展望
「バックラッシュ」「教科書」「改憲」の動向と女性史
米田佐代子
シンポジウムの記録
「中国演劇におけるジェンダーの表象」座談会記録
‐楊小青氏報告「私と越劇」を中心に‐ 田村容子
レオノア・ダヴィドフ教授引退記念国際シンポジウム
「ジェンダー史、女性史および家族史シンポジウム」に参加して
山口みどり
国際シンポジウム ジェンダーと国民国家
‐日本についての歴史的考察に‐ A・ゲルマー
問わずがたり
第二の結婚:ネワールの女神信仰に見る 和智綏子
嫁姑風情録 そのII 瑠璃
阿波のいただきさん‐女性たちの歩み‐ 喜多條啓子
高野山の女人禁制が解けたとき 堀井靖枝
NHK番組改ざん問題に思う 河かおる
書評
橋本伸也著『エカテリーナの夢 ソフィアの旅
‐帝政期ロシア女子教育の社会史‐』 阪本佳代
野村伸一編著『東アジアの女神信仰と女性生活』 川瀬貴也
石田米子・内田知行編『黄土の村の性暴力
‐大娘たちの戦争は終わらない‐』 小野和子
歴史学研究会編『性と権力関係の歴史』 橋本順光
新刊紹介
西川祐子著『住まいと家族をめぐる物語
‐男の家、女の家、性別のない部屋‐』 曽根ひろみ
関西中国女性史研究会編『中国女性史入門
‐女たちの今と昔‐』 大澤正昭
編集後記
第14号(2004年7月刊行)1500円
研究
弥生・古墳時代の女性と戦争 清家章
植民地朝鮮における「良妻賢母」というジェンダー規範
‐女性知識人の議論の分析を中心として‐ 朴宣美
中世後期における女性と信仰
‐清原マリアについて‐ 佐野ちひろ
近世における桂女の実像とその由緒 小阪奈都子
研究ノート
衣服制作における女性の創造力
‐その研究方法をめぐって‐前田美穂・森理恵
動向と展望
地域女性史の現状と課題 伊藤康子
史料紹介
地域女性史史料の可能性
‐地域婦人会の活動を例に‐西村典恵・京樂真帆子
問わずがたり
「フェミニズム」が語るもの 曾我邦子
他者の記憶 早田リツ子
「烈婦」曹氏と黄宗羲 夫馬進
「扶桑の娘」と「ハードンの獅子」 桃木至朗
フィンランド女性の社会進出が励ましていること 目莞ゆみ
古代ローマの女性とは 南川高志
台北の「600回水曜デモ」 藤永壯
「女性国際戦犯法廷ハーグ判決を実現する会(略称「ハーグの会」)」をつくりました 西村千津
疱瘡踊りについて 藤井法博・宮園美香
「宗教とジェンダー」研究私見 川瀬貴也
書評
今中保子著『日本近代女性運動史‐広島県を中心にして‐』 永原和子
曽根ひろみ著『娼婦と近世社会』 鈴木則子
佐藤千登勢著『軍需産業と女性労働‐第二次世界大戦下の日米比較‐』
寺田由美
関西中国女性史研究会編『ジェンダーからみた中国の家と女性』
白水紀子
新刊紹介
川口恵美子著『戦争未亡人‐被害と加害のはざまで‐』 古河史江
牧原憲夫編『山代巴獄中手記書簡集‐模索の軌跡‐』 西川祐子
アンドレア・ゲルマー著『日本における女性史研究
‐高群逸枝の『女性の歴史』における過去の再構築‐』 姫岡とし子
田丸里砂・香川檀編『ベルリンのモダンガール
‐1920年代を駆け抜けた女たち‐』 浜崎桂子
赤木昭三・赤木富美子著『サロンの思想史
‐デカルトから啓蒙思想へ‐』 志賀亮一
編集後記
第13号(2003年7月刊行)1500円
研究
江戸時代の化粧と美容意識 鈴木則子
「夫婦有別」から「夫婦相和シ」へ
‐「男は外を務め女は内を治む」の行方‐ 関口すみ子
李清照像の変遷‐二度の結婚をめぐって‐ 松尾肇子
アメリカ及び台湾における中国女性史研究 鮑家麟(伊藤徳子訳)
フェミニズム、ジェンダーと中国女性史研究 臧健(羽田朝子訳)
動向と展望
男と女の考古学‐日本考古学界の近況‐ 佐原真(解題 藤村淳子)
シンポジウムの記録
ドイツ・ビーレフェルト大学学際研究センター主催シンポジウム
「芸術、ジェンダー、ポリティーク‐近代における男性性の構築‐」
石井香江
シンポジウム〈ジェンダーからみた中国の「家」と「女」〉について
野村鮎子
問わずがたり
エンジニア二期生の独り語 渡部靖子
肩書‐私って何?‐ 鈴木陽子
川の流れのように 井口和起
自治体で仕事をする女性たち 上原恵美
母性を問われることの不安 清野博子
月経と血の穢れ思想 藤田きみゑ
追悼・松井やよりさん‐最後の授業 北原恵
当代北京幼稚園事情 長志珠絵
研究会動向
福岡女性学研究会の歩み 井上洋子・富永桂子
書評
伊地知紀子著『生活世界の創造と実践』 田原範子
逆井尚子著『深尾須磨子 女の近代をうたう』 藤木直美
新刊紹介
棚瀬慈郎著『インドヒマラヤのチベット‐「女神の園」の民族誌』
安井眞奈美
鈴木正崇著『女人禁制』 加藤美恵子
編集後記
第12号(2002年7月刊行)1500円
研究
ワイマール期の婚外子法改革論とジェンダー 三成美保
水戸藩領における出産と「近代」 高村恵美
研究ノート
ベトナム人女性の戦争の語り
‐3人の女性の物語とベトナム社会‐ 伊藤哲司
高等女学校における「花」・「茶」の受容
‐高等女学校令施行後、大正期を中心に‐ 小林善帆
シンポジウムの記録
京都女子大学現代社会学部公開講座
「性差を考える‐自然科学と人文・社会科学のクロスオーバー‐」
前田佐和子
動向と展望
性差の生物学的意味をめぐる一試考 功刀由紀子
「服装史」の蓄積とその継承
‐「女の学問」と大学改革‐ 森理恵
問わずがたり
生物学無しの女性論? 日高敏隆
映画「‐元始、女性は太陽であった‐平塚らいてうの生涯」のこと
羽田澄子
よみがえる阿国‐歌舞伎400年の時空を超えて‐ 富士谷あつ子
女性が政治をするという今日的意味 加藤美恵子
祇園祭に新風を‐「平成女鉾」‐ 岩崎裕美
お婆ちゃんの臨終 房雪霏
研究会動向
愛知女性史研究会のあゆみ 伊藤康子
関西中国女性史研究会(京都) 筧久美子
書評
荻野美穂著『中絶論争とアメリカ社会‐身体をめぐる戦争‐』 落合恵美子
河村貞枝著『イギリス近代フェミニズム運動の歴史像』 富永桂子
新刊紹介
荒井とみよ著『女主人公の不機嫌‐樋口一葉から富岡多恵子まで‐』
村瀬順子
脇田晴子著『女性芸能の源流
‐傀儡子・曲舞・白拍子‐』 クリスティーナ・ラフィン
編集後記
第11号(2001年7月刊行)1500円
研究
米軍基地買売春と反「売春」運動‐御殿場の場合‐ 平井和子
近世女訓書における書物と読者
‐「女小学」を手がかりとして‐ 宇野田尚哉
研究ノート
三条公忠女厳子の後宮生活 桑山浩然
饅頭食いと子授け祈願 川越仁恵
白木の産小屋と出産習俗
‐日本海辺二つの習俗調査対比から‐ 田中光子
シンポジウムの記録
日仏女性研究シンポジウム「権力と女性表象‐日本の女性たちが発言する‐」をパリで開催して 棚沢直子・中嶋公子
2000年光州抗争20周年記念
第4回東アジア平和・人権国際シンポジウムに参加して 本間千景
問わずがたり
「女性国際戦犯法廷」の波紋 志水紀代子
公的介護保険開始から1年 春日キスヨ
長崎県福江島娘宿調査の記憶 多仁照廣
嫁舅風情録 瑠璃
童謡 項青
「床屋政談」に付和雷同する大人たち 黒田貴史
女の子の晴れ舞台‐石川県小松の「お旅まつり」‐ 西村知子
研究会動向
アリゾナ大学女性学部に参加して‐女性学の将来‐ 小野坂順子
「静岡女性史研究会」の活動状況 静岡女性史研究会
書評
中国女性史研究会編『論集 中国女性史』 筧久美子
西川祐子著『近代国家と家族モデル』 牟田和恵
新刊紹介
宇野賀津子・坂東昌子著
『理系の女の生き方ガイド女性研究者に学ぶ自己実現法』 田中恒子
倉地克直・沢山美果子編著『男と女の過去と未来』 西川祐子
野口祐子著『おしゃべりはやめられない
‐イギリス文学の中の語り手たち‐』 市川緑
棚橋久美子編『阿波国上田美寿日記』 脇田晴子
編集後記
第10号(2000年7月刊行)1500円
研究
近世大坂の女名前‐法規制と実態‐ 真下道子
魯迅との結婚における許広平の決断
‐親友常瑞麟宛書簡の意味するもの‐ 駒木泉
研究ノート
チベットの女性聖者の物語
‐シュンセプ・ジェツン・ロチェン・リンポチェ自伝‐ 棚瀬慈郎
新“親バカ”礼賛‐最近の中国児童文学受賞作にみる‐ 彭佳紅
明治期における「束髪」奨励‐『女学雑誌』を中心として‐ 渡邊友希絵
動向と展望
ジェンダー/美術史/視角表象研究をめぐる日本での現状と課題 北原恵
アメリカの日本研究における「女性学」 スーザン・バーンズ
シンポジウムの記録
『ジェンダーの日本史』英語版刊行記念公開シンポジウム
『ジェンダーの日本史』を読む 五味文彦
How Did Japanese History Get From Women to Gender, and Where Will It Go
From Here? Henry Smith
近代の歴史に関係する諸論文を中心に 加藤陽子
Stories of Women-Women in Stories Irmela Hijiya-Kirschnereit
討論のまとめ 高村恵美・京樂真帆子 |
ベドフォード・カレッジ創立150周年記念国際会議
‐「女性と知力」カンファレンスに参加して‐ 河村貞枝・高橋彩
問わずがたり
まつりの解体と母親の孤独 谷泰
伝統的“姦通”と近代化‐東インドネシアの小島から‐ 鍵谷明子
近代女性から、学び直したい私 矢木公子
グローバリゼーションの現段階‐フェミニズムの視点から‐ 梅澤直樹
智恩寺蔵「酒造り絵馬」と女性 井之本泰
フェミニストであるということは? 林千章
研究会動向
「総合女性史研究会」の活動状況 西村汎子
書評
平田由美著『女性表現の明治史‐樋口一葉以前‐』 西川祐子
早川紀代著『近代天皇制国家とジェンダー
‐成立期のひとつのロジック‐』 田中智子
小山静子著『家庭の生成と女性の国民化』 古久保さくら
藪田貫著『男と女の近世史』 宮城公子
西川祐子・荻野美穂編『共同研究 男性論』 赤川学
新刊紹介
武田佐知子著『衣服で読み直す日本史‐男装と王権‐』 長志珠絵
西川祐子著『借家と持ち家の文学史‐「私」のうつわの物語‐』
小伊藤亜希子
田端泰子著『日本中世の社会と女性』 小松千絵
ジューン・パーヴィス著、香川せつ子訳
『ヴィクトリア時代の女性と教育‐社会階級とジェンダー‐』 中城みどり
リン・ハント著、西川長夫・平野千果子・天野知恵子訳
『フランス革命と家族ロマンス』 中本真生子
女性研究者の会 京都編『女性研究者は歩む
‐20世紀から21世紀へ‐』 沢山美果子
西村汎子・関口裕子・菅野則子・江刺昭子編『文学に見る 日本女性の歴史』 小林善帆
編集後記
第9号(1999年7月刊行)1500円
研究
満州における日本人女性の経験‐犠牲者性の構築‐ 古久保さくら
草の根女性俳人とそのネットワーク
‐幕末期阿波藩上田美寿を例として‐ 棚橋久美子
戦時における戦没者の妻の精神構造 川口恵美子
講演録
イタリア都市の公的空間における女性‐14~15世紀‐
クリスティアヌ・クラピッシュ=ズュベール
江川温訳
シンポジウムの記録
済州4.3第50周年国際学術大会
「21世紀東アジア平和と人権」に参加して 茶園敏美
問わずがたり
矢野事件の裁判を終えて 小野和子
南北朝時代播磨の「守護所縁女性」 熱田公
愛知県史編纂にかかわって 伊藤康子
伝統行事と女人禁制 脇田晴子
文革時代の青春 陳暉
クリントン大統領とルウィンスキ事件についてのポストモダン的考察
ホーン川嶋瑤子
研究会動向
岡山女性史研究会の活動報告 吉崎志保子
書評
中野節子著『考える女たち』 藪田貫
沢山美果子著『出産と身体の近世』 小林准士
西川麦子著『ある近代産婆の物語‐能登・竹島みいの語りより‐』
長志珠絵
新刊紹介
アリス・レントン著、河村貞枝訳
『歴史のなかのガヴァネス‐女性家庭教師とイギリスの個人教育‐』
松浦京子
編集後記
第8号(1998年7月刊行)1500円
研究
近世日本における恋とジェンダー
‐増穂残口『艶道通鑑』における男性イメージ‐ 小林准士
ジェンダー化された労働‐日独の織物工業を例として‐ 姫岡とし子
20世紀初頭カトリック女性組織
‐イタリア・カトリック女性連合の成立‐ 尾本倫子
研究ノート
中国近代音楽教育と女性‐音楽創作者としての女性の登場‐ 中純子
日本人女性の国際結婚に関する研究‐明治時代を中心に‐ 竹下修子
政変における妃の生死
‐十市皇女・山邊皇女・吉備内親王を例として‐ 西川和江
シンポジウムの記録
女性とナショナリズム
:1997年度全米アジア学会シカゴ大会パネル報告 池田啓子
『女郎花』:その解釈と分析 ヨコタ村上ジェリー
問わずがたり
3号被保険者という名の「差別」 桑原洋子
能を見る女たち‐篠山能楽資料館蔵『演能図屏風』とその観客‐ 天野文雄
大阪府法泉寺の庄屋夫妻像について 吉原忠雄
少子高齢化の本当の問題 藤村博之
一枚の「老照片」‐写真に見る旧時代中国の女性の運命‐ 衛榕群
研究会動向
「女性史・女性学の会」の活動報告と研究会 松下恭子
書評
藤目ゆき著『性の歴史学』 上野輝将
上野輝将・倉地克直・沢山美果子・田中貴子・西山良平・妻鹿淳子著
『「性を考える」わたしたちの講義』 植野弘子
新刊紹介
アジア女性史国際シンポジウム実行委員会編
『アジア女性史‐比較史の試み‐』 宋連玉
坂東昌子・功刀由紀子編著『性差の科学』 筧久美子
ボーヴォワール著井上たか子ほか監訳『決定版 第二の性 全二巻』
西川祐子
田端泰子著『女人政治の中世 北条政子と日野富子』 加藤美恵子
奥濱幸子著『暮らしと祈り‐琉球弧・宮古島の祭祀世界‐』 石川稔子
編集後記
第7号(1997年7月刊行)1500円
研究
曽国藩の末娘の婚姻と家庭
‐曽紀芬『崇徳老人自訂年譜』を読む‐ 野村鮎子
中世後期における女子一期分の転回
‐沼田小早川家と竹原小早川家の比較から‐ 中川理恵
『満州の思ひ出』考‐ある女性の満州体験‐ 田中智子
研究ノート
歌舞伎を支える女たち‐役者の母親‐ 東晴美
特別展『Female Identity(女はどう表現されてきたか)』を終えて
福冨幸
動向と展望
女性史ノート
‐上野千鶴子・佐々木潤之介両氏の近業に寄せて‐ 大口勇次郎
「『もの』と身体」論の検討
‐長谷川博子氏の報告によせて‐ 宇佐美英機
資料紹介
野上弥生子先生との対話‐女性史をめぐって‐ 脇田晴子
シンポジウムの記録
日中女性史研究シンポジウムに参加して 田端泰子・風呂本惇子
問わずがたり
ジェントルマン文化 角山榮
大宮みつ覚え書 原田久美子
女性史学とわたくし 武野要子
重盛の母 高橋昌明
日本のジェンダー問題に思う‐中国人留学生として‐ 過放
シンガポール、そしてタイの女性たち 乾智代
書評
石月静恵著『戦間期の女性運動』 岩堀容子
川村邦光著『セクシュアリティの近代』 古久保さくら
井上浩一著『ビザンツ皇妃列伝‐憧れの都に咲いた花‐』 足立宏明
鍵谷明子著『インドネシアの魔女』 安井眞奈美
新刊紹介
森本治枝著『ある女性数学者の回想』 寿岳章子
西川久子著『明治末期の暮らし‐丹後の宮津に残された資料より‐』
長志珠絵
「女性研究者 愛知女性研究者の会20年のあゆみ」編集委員会編
『女性研究者 愛知女性研究者の会20年のあゆみ』 梅村佳代
編集後記
第6号(1996年7月刊行)1500円
研究
室町時代における公家女房の呼称 桑山浩然
中国における啓蒙期先駆者たちの妻
‐旧式結婚との関わりにおいて‐ 駒木泉
近代日本における「堕胎ノ罪」の成立 金津日出美
白鳳の皇女たち‐その婚姻と家族からみた律令国家‐ 神田千砂
研究ノート
市場原理とフェミニズム
‐フェミニズムの新しい理論展開のために‐ 碓井敏正
女性史とフェミニズム
‐上野千鶴子著「歴史学とフェミニズム」に寄せて‐ 曽根ひろみ
動向と展望
日本考古学とジェンダー 藤村淳子
史料紹介
エレーナ・リハチョーヴァと『ロシア女子教育史資料』 橋本伸也
シンポジウムの記録
第4回世界女性会議に参加して 池内靖子
アジア女性史国際シンポジウム‐多様性と共通性をさぐる‐
1996年3月16・17日中央大学駿河台記念館に参加して 筧久美子
問わずがたり
緒方八重‐幕末維新の激動期を生きた一女性‐ 梅渓昇
母の嫁暮らしから渡日まで 姜徳相
女性の書いた自伝 光末紀子
異性装‐東洋と西洋のはざまで‐ 武田佐知子
書評
赤木富美子著『フランス演劇から見た女性の世紀』 長谷川富子
ロザルト・ザッペーリ著大黒俊二訳『妊娠した男‐男・女・権力‐』
山辺規子
富坂キリスト教センター編『近代日本のキリスト教と女性たち』
亀山美知子
若桑みどり著『戦争がつくる女性像』 荒井とみよ
京都府立福知山高等女学校第38回生学徒動員を記録する会編
『少女たちの「出陣」』 西山伸
編集後記
第5号(1995年7月刊行)1000円
研究
現代ビルマにおける女性文学の役割 南田みどり
女性の記述カテゴリーの変化
‐オーストリア農村の教区記録より‐ 森明子
近世の熊野比丘尼‐勧進と売色‐ 曽根ひろみ
摂関の妻と位階‐従一位源倫子を中心に‐ 野口孝子
研究ノート
『イングリッシュウーマンズ・レビュー』誌に見る「日本女性」 河村貞枝
動向と展望
アボリジナルの女性史研究 藤川隆男
ベトナム女性史研究の概観
‐女性英雄の歴史からドイモイを経て‐ 片山須美子
ドイツ語圏女性史ネットワーク 弓削尚子
シンポジウムの記録
第2回日中女性科学シンポジウム(於大連)
「女性と科学技術‐女性科学者の社会的貢献‐」に参加して 筧久美子
第6回全国女性史研究交流のつどい参加記 伊藤康子
比較家族史学会第26会研究大会 田端泰子
問わずがたり
私と女性史 松尾尊
「女・子供・召使」‐近世イギリス女性のステイタス‐ 川北稔
わたしが出会った韓国の女性歴史家たち 米田佐代子
歩いて探る近世女性史 柴桂子
鴎外の描いた女性 石田忠彦
書評
田端泰子著『日本中世女性史論』 志賀節子
小檜山ルイ著『アメリカ婦人宣教師‐来日の背景とその影響‐』
田中智子
脇田晴子/S・Bハンレー編『ジェンダーの日本史』上・下
長志珠絵・小林准士
新刊紹介
アリス・リュツキンス著、中山庸子訳『スウェーデン女性史』全3巻
斉藤弥生
編集後記
第4号(1994年7月刊行)1000円
研究
朝鮮「からゆきさん」‐日本人売春業の朝鮮上陸過程‐ 宋連玉
産科養生論と近世民衆の「産」の心性 沢山美果子
富岡多恵子『逆髪』論‐家族というフィクション‐ 荒井とみよ
室町殿御臺の権限に関する一考察‐日野富子を中心に‐ 田中淳子
研究ノート
鎌倉御家人社会における「孝」と「不孝」 河音能平
近世隠岐の女性の流人‐近世女性の犯罪と刑罰‐ 松尾寿
女房詞と漢語
‐『お湯殿の上の日記』の文体に関する一考察‐ 中井由貴
シンポジウムの記録
日米女性史シンポジウム
‐「女性文化とジェンダー」研究会に参加して‐ 田端泰子
問わずがたり
七枚目のリトマス試験紙‐河上肇と女性問題‐ 一海知義
続“わが桃源郷は草だらけ” 林玲子
旧東独の女性たち‐若干の記憶から‐ 垂水節子
書評
関口裕子著『日本古代婚姻史の研究』上・下 吉田一彦
新刊紹介
小野理子著『女帝のロシア』を読む 西垣勤
総合女性史研究会編『日本女性の歴史』
谷口美樹・金井静香・梅田千尋・岩堀容子
編集後記
第3号(1993年7月刊行)1000円
研究
中世におけるマリア崇拝の展開
‐「聖母マリアの無原罪の御宿り」を中心に‐ 鈴木利章
中国近世の女性の軌跡‐列女伝を中心に‐ 森紀子
研究ノート
比較史の可能性と問題点 西川祐子
動向と展望
1980年代以降のイギリス女性史の潮流
‐エセックス大学における女性史セミナー「Gender in History」に参加して‐
酒井順子
中国/台湾における中国女性史研究
‐近現代中国女性史研究を中心に‐ くずめよし
シンポジウムの記録
日中女性科学者シンポジウム雑感 坂東昌子
‐「女性と科学技術‐女性科学者の社会的貢献」に参加して‐
第5回全国女性史研究交流のつどいに出席して 工水戸富士子
‐「地域女性史」の発展‐
問わずがたり
二つの生きかた‐与謝野晶子と山川登美子‐ 直木孝次郎
エクスタシーの背後‐女は戦の魁‐ 奥濱幸子
日本の家 長谷川善計
地域・学校・女性と「武士論」 野口実
美容整形手術を考える 池上順子
明治革命とフェミニズム 宮城公子
祇園祭の鉾と女性 山路興造
書評
ジョーン・W・スコット著 荻野美穂訳『ジェンダーと歴史学』 西川祐子
ミシェル・ペロー編 杉村和子・志賀亮一監訳『女性史は可能か』
上村くにこ
新刊紹介
アンヌ・ブシィ著『シラタカのお告げ‐大阪のミコ、20世紀の日本における神降しを職業とするある女の生涯‐』 杉村和子
編集後記
第2号(1992年7月刊行)1000円
研究
ふたりのエカテリーナ
‐女帝と学士院総裁、または回想録事始め‐ 小野理子
江戸前中期の女奉公人の婚姻について 妻鹿淳子
動向と展望
中国に現存する「母系制社会」及び「共夫制と共婦制」について
筧久美子
シンポジウムの記録
日本における性別役割分担歴史と現代の構造
ミシガン会議報告 岩堀容子
ミシガン会議に参加して 藤目ゆき
|
問わずがたり
十五年戦争末期の一事件 寿岳章子
女の仕事と嫁ききん 永原和子
女性と戦争 伊藤康子
脳死、臓器移植について‐生殖医学の視点から‐ 武田玲子
近くて遠い国の女性たち 松村尚子
書評
服藤早苗著『家成立史の研究‐祖先祭祀・女・子ども‐』 西村さとみ
脇田晴子著『日本中世女性史の研究
-性別役割分担と母性・家政・性愛-』 加藤美恵子・野口孝子
新刊紹介
G・L・バーンスタイン編『日本の女をつくり直す1600年~1945年』
キャロル・グラック(西村桜訳)
上村くにこ・西川祐子編『フランス文学/男と女と』 赤木富美子
歴史科学協議会編『女性史研究入門』 西尾和美
風呂本惇子・楠瀬佳子・池内靖子編『女たちの世界文学
ぬりかえられた女性像』 石原美紀
編集後記
第1号(1991年7月刊行)1000円
刊行にあたって
研究
源氏物語の主題の展開‐女性史へのアプローチ‐ 清水好子
赤線従業員組合と売春防止法 藤目ゆき
動向と展望
国際舞台に立つ女性史研究の現状と展望
‐第17回国際歴史学会議女性史部会報告‐ 井野瀬久美恵
シンポジウムの記録
地域社会と女性‐エクス・アン・プロバンスにおける日仏交流‐
A・ブッシィ、M・ベルノス、Y・クニビレール、J・ベンツ、
脇田晴子、西川祐子、乾智代
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問わずがたり
ヨーロッパの冬 ひろたまさき
人の名・家の名 田端泰子
妻を描く 荒井とみよ
書評と紹介
女性史総合研究会編『日本女性生活史』全5巻
第1巻原始古代 |
京樂真帆子 |
第2巻中世 |
志賀節子 |
第3巻近世 |
堀井靖枝 |
第4巻・第5巻近代・現代 |
大谷泰子 |
女性史総合研究会例会近況報告 筧久美子
編集後記
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